美術品を運ぶ人。あなたはカバンに1億円持って新幹線に乗れますか?
「美術品は旅をする」
これは、ギャラリストなどと話していると必ず話題になる話です。美術品は数多くの人の手に渡って保管されてきました。
美術品は様々なところへ旅をします。時に海底に沈むものや、戦災を逃れ海を越える美術品もあります。
今回は「旅をする美術品」について注目してみました。
「美術品は旅をする」
これは、ギャラリストなどと話していると必ず話題になる話です。美術品は数多くの人の手に渡って保管されてきました。
美術品は様々なところへ旅をします。時に海底に沈むものや、戦災を逃れ海を越える美術品もあります。
今回は「旅をする美術品」について注目してみました。
北から南へ、西から東へ美術品を運ぶ旅
美術品は国から国へ渡るときには、輸送手段が重要です。さすがに高額な美術品は、普通の宅配便で頼むことはしません。
美術館から美術館という大掛かりなものであれば、美術品輸送を専門とした配送業者を使います。
日本の場合、日本通運やカートレックなどが代表的な会社でしょう。
それでは個人のやり取りの場合はどうなるのでしょうか?
信頼できる人に美術品の輸送をお願いすることが多いようです。お客様に呼ばれ、輸送に関する取り決めを伝えます。その後、自分の持つカバンの中に美術品を入れて運ぶことになります。
例えば札幌から東京であれば、その美術品と共に飛行機に乗ります。京都から東京で有れば新幹線かもしれません。
あなたは、自分のカバンに何百何千万円の価値の、壊れたら大変なことになる美術品を入れて持ち運ぶことができますか?
輸送中のアクシデントや事故を考えれば、ほとんどの方は仕事を断るでしょう。
美術品は持主によっても価値が増える場合がある
美術品は旅をしていく間で持主が変わっていきます。
その時の持主が有名人や大物であれば、美術品も価値を持つことがあります。ルネサンス期の美術品といっても、名門メディチ家や王家ハプスブルグ家などに所蔵されていた宝石や絵画であれば、展覧会のタイトルになるほど。
美術品は価値があるからその名門が持っていたとも言えるし、その名門が所蔵していた美術品だから価値があるとも言えるのです。
カード決済で生じたポイントが、2.1億円?
その購入方法によっても価値が変動することも有ります。
2015年11月にNYオークションでモディリアーニの「横たわる裸婦」という絵が210億円で落札された時のこと。落札者はアメックスセンチュリオンカードで一括決済したそうです。アメックスセンチュリオンは、一括決済には必ず1%のポイント還元が発生します。この場合、2.1億円のポイントが発生したのです。これは美術品の移動がお金を生み出している好例と言えるでしょう。
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