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「万能人」な芸術家大集合! 西洋と日本を代表する、多才だからこそ多彩な芸術家たち

世の中には数多くの表現方法があります。美術ファンの皆様でも、全ての表現技法について頭に入っているという人は少ないのではないでしょうか。
芸術家の中には、才能が幅広い分野で発揮し「多才」な方も少なくありません。

世の中には数多くの表現方法があります。美術ファンの皆様でも、全ての表現技法について頭に入っているという人は少ないのではないでしょうか。
芸術家の中には、才能が幅広い分野で発揮し「多才」な方も少なくありません。

芸術家は専門家ではない?


芸術家と専門家。似ているようで似ていないと言われています。
専門家は多くの場合、1つのことに特化していくのですが、芸術家はそうでないタイプがいます。
ルネサンス期のレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロはそのあまりの作品の種類と量に「万能人」と呼ばれていました。

西洋ルネサンス期の万能芸術家たち

ルネサンスの芸術家は多くの場合、その歩み自体が神学と密接に関わってきました。
もともとヨーロッパにおいて、芸術と宗教は切っても切り離せない関係を持っています。基本的にキリスト教は偶像崇拝を禁止しています。ルネサンスを経て近世に至る間に、そういった禁止という側面は廃れていきます。ルネサンスの芸術家たちは、人々の考え方・発想の根本を問いかける哲学者の側面がありました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

レオナルド・ダ・ヴィンチの自画像(1513-1515年ごろ)


レオナルド・ダ・ヴィンチは、「モナ・リザ」や「最後の晩餐」の絵画が有名ですが、芸術家としてだけでなくオルゴールの基礎や戦車の概念を生み出しました。
本当に「多才」だったレオナルド・ダ・ヴィンチですが、全てのベースは幾何学にあったと言われています。
レオナルドは数学的な視点で、世界を眺めていたのでしょう。

ミケランジェロ・ブオナローティ

ヤコピーノ・デル・コンテが描く、ミケランジェロ60歳頃の肖像画
Daniele da Volterra《Miguel Ángel》


ルネサンスを代表する「万能人」は、ミケランジェロ・ブオナローティ。
ミケランジェロの名前の中には、ミハエルとアンジェロという2人の天使がいるからでしょうか?彼は多くの才能に恵まれることになります。
ミケランジェロ自身は、彫刻家だとしていたようですが、「システィーナ礼拝堂天井画」や「最後の審判」などの絵画はあまりにも有名。
更に建築家としてサン・ピエトロ大聖堂やメディチ家礼拝堂などにもミケランジェロは関わっています。

現代ニッポンを代表する万能芸術家たち

一方で、時代が下った日本において様々な活動をしている芸術家はいないのでしょうか?
確かに、哲学者や政治家といった芸術以外の分野でも活躍できる人間というのはほとんどいませんが、それでも、1つの分野に拘らない表現技法を持つ人たちは数多く出てきているのです。

加山又造

1927年の生まれと戦前に生を受けたのが加山又造。
基本的に日本画と版画が有名であるとされていますが、他にも彫刻・陶芸・銅版画・水墨画と日本人が手を出せる芸術技法で多種多様な才能を発揮しています。
家族をはじめ鑑定士も「又造先生の印が入っている作品は、皿でも絵でも版画でも仏像でもなんでも実物を見ないと本当にわからない」と頭を抱えているとか。
普通の芸術家であれば、○○先生はそんなものは作っていませんと言えるというわけですね。

奈良美智

奈良美智は1959年生まれのアーティスト。
ドローイングなどで世界的な評価の高い人ですが、同時に彫刻家としての作品を制作しています。
青森県立美術館をはじめ東京都現代美術館などに作品が所蔵されています。不思議な可愛らしさと独特のまなざしを持った女の子の絵と立体作品。
今後も多くの作品が見られることでしょう。

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