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光と影を描いたレンブラント 5分でわかるアーティスト解説

レンブラントは、オランダ美術の黄金期に活躍した画家であり、素描家、版画家としても数多くの作品を残しました。
光と影を対比させた印象的な作品は、「光の画家」「光の魔術師」の異名を持ちます。
あまり知られていませんが、レンブラントは自画像の製作にこだわり続けた画家でもあります。
死ぬまで自分を見つめ続けたのです。

レンブラントは、オランダ美術の黄金期に活躍した画家であり、素描家、版画家としても数多くの作品を残しました。
光と影を対比させた印象的な作品は、「光の画家」「光の魔術師」の異名を持ちます。
あまり知られていませんが、レンブラントは自画像の製作にこだわり続けた画家でもあります。
死ぬまで自分を見つめ続けたのです。

レンブラントとはどのような画家だったのか?

オランダ・アムステルダムのレンブラント広場


レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン(以後レンブラント)は17世紀に活躍したオランダの画家で、バロック期を代表する画家の一人。
彼は主に光と影の明暗を明確にする技法を得意としました。
また、数多くの自画像を描いた画家としても有名です。
現存する作品数は、絵画で500点余り、エッチングが300点、素描は1000点をはるかに超えます。

また、レンブラントは1606年に生まれてから1669年に63歳の生涯を閉じるまで波乱に満ちた人生を歩んだ画家でもあります。
彼は20代で裕福な暮らしと家庭を手に入れました。
しかしながら、50歳時には経済的な破綻がつのり破産に追い込まれます。
また、不幸なことに彼の愛した子供達にも先立たれてしまいます。
晩年、その名声を取り戻しはしますが、レンブラントが美術史における至高の画家の一人と広く認められるのは19世紀に入ってからのことです。

人生の浮き沈みに比例して作風が変化していくところもレンブラントの特徴の1つとして挙げられます。

レンブラントの最高傑作として有名な「夜警」

レンブラント・ファン・レイン『夜警』1642年


この絵はレンブラントの現存作品の中で最大サイズのものであり、疑いなく彼の最も有名な作品です。
最も多く論じられ、これに関する数点の書物と無数の論文があります。
「夜警」なしにはレンブラントを語ることはできないといっても過言ではないでしょう。
この作品は当時としては革命的な作品でした。
誰もありふれた出来事からこれほどのドラマチックな絵を生み出すことは出来なかったのです。

画面中央あたりに描かれている、黒衣に赤の肩帯をした隊長と黄金の服に儀式用の槍を持っている副官に注目です。
両者とも画面左上から射す光線に照らされていて、光の位置は隊長の左手の影でわかります。
このように光と影を巧みに駆使し、現実感を持たせる手法がレンブラントの醍醐味です。
光を影の技法において彼の右に出るものはいないでしょう。

レンブラントはナルシスト? こだわり抜いた自画像

レンブラント・ファン・レイン『自画像』1658年


あまり知られていませんが、実はレンブラントは自画像を数多く描いた画家としても有名です。
レンブラントがなぜ自画像を描き続けたのかは定かではありません。
しかながら、自画像を描き続けたことから推測すると、レンブラントが描きたかった絵とは外見の美しさや、単なる性格の模写ではなく、人間の深い内面、人間の心だったのではないでしょうか。
人間の内面を描くために最も身近なモチーフは「自分の顔(自画像)」なのですから。

今でこそ、美術史が誇る偉大な画家としてその名をはせるレンブラント。
彼の絵は幅広く奥深い感動を見るものに与えてくれます。
その点でレンブラントに匹敵する芸術家を求めるのならば、それは画家ではなくシェイクスピアに目を向ける必要があるかもしれません。

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