「パブロ・ピカソ」には本当の名前があった? ピカソの本名の不思議
自分の名前が覚えられない…。今なら「認知症の始まりでは…」と、病気を疑ってしまいます。
しかしピカソの場合は、別の理由があったのだとか。
今回は彼の作品ではなく、ピカソの本名にまつわるエピゾードを紹介したいと思います。
「ピカソ」の名前を聞いたことがないという人を探すのが困難なほど、有名な画家の一人。
今回は彼の作品ではなく、ピカソの本名にまつわるエピゾードを紹介したいと思います。
世界中には個人に関する様々な悩みを抱えた人がいます。
例えば、物覚えが悪いとか、コミュニケーションが苦手など。
しかし、自分の名前が覚えられないという悩みを抱えた方はいらっしゃいますか?
実は自分の名前が覚えられない悩みを持った芸術家がいたのです。
そう「ピカソ」です。
私たちが知るのは「パブロ・ピカソ」という名前。しかし彼には本当の名前があったのです。
彼が自分の名前を覚えられなかったのは、たった1つの単純な理由があったからです。
それは、「ピカソの本名があまりにも長すぎた」からなのです。
ピカソの本名は本当に長いの?
ピカソの本名は、実際どれくらい長かったのでしょうか。
講談社が1981年に出版した『ピカソ全集』によれば本名は、
「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・シプリアノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・ピカソ」
だそうです。
もはや何かの魔術を唱えるときの呪文にしか見えません。
あまりにも長すぎるため、一般的には「ピカソ」か「パブロ(中略)ピカソ」と呼ばれています。
※また、長すぎるので名前の並び順にも諸説があるそうです。
あまりにも長すぎるが故に、ピカソも私生活ではほとんど使わなかったそうです。
ピカソが自分の本名をちゃんと覚えていなかったのは言うまでもありません。
ピカソの本名が長くなってしまった理由を探る
なぜピカソの本名は、こんなにも長いのでしょうか。
それは彼の出身地である、スペインの名前に関する風習が原因なのです。
スペインでは一般的に苗字は2つあります。
フルネームは主に次のように決められます。
「名前+第一苗字(父方の苗字)+第二苗字(母方の苗字)」
これに加えて、名前と苗字の間にはミドルネームがつくこともあります。
因みに、ピカソの場合は本名のほとんどがミドルネームになります。
ピカソの名前から長すぎるミドルネームと取ると
「パブロ・ルイス・ピカソ」となります。
つまり名前が「パブロ」で父方の苗字は「ルイス」、母方の苗字は「ピカソ」ということになります。
日本人的に考えると「ピカソ」が名前と思いますよね。
ピカソは母方の苗字だったのですね。
ピカソの本名が長い原因は、ミドルネームだった?
一般的にミドルネームはキリストの洗礼名・先祖の名前・旧姓・尊敬する人物の名前などからつける場合が多いといわれています。
因みにピカソの場合は洗礼名と先祖の名前を、次々に並べていった為にミドルネームが長くなったといわれています。
ミドルネームを長くする理由の1つに先祖の名前を後世まで残すという意味合いがあります。
ピカソもまた先祖の名前を後世に残したかったのでしょうか?
その割にはあまりに長すぎる気もしますが・・・
芸術家の感覚は一般人とは多少ずれているのかもしれませんね。
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