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雨の日のアートな過ごし方 おすすめレオナルドの映画・書籍のまとめ

憂鬱な雨の日、出かけるのもおっくうとなったらアートの世界にどっぷり浸かってみるのも悪くありません。
美術は詳しくないから…、という方のために映画や本をご案内してみたいと思います。
テーマは、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」。

憂鬱な雨の日、出かけるのもおっくうとなったらアートの世界にどっぷり浸かってみるのも悪くありません。
美術は詳しくないから…、という方のために映画や本をご案内してみたいと思います。テーマは、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」。

レオナルド・ダ・ヴィンチの自画像

世界中にセンセーションを巻き起こした「ダ・ヴィンチ・コード」

ご存じ、ダン・ブラウンの出世作となった「ダ・ヴィンチ・コード」。トム・ハンクス扮するロバート・ラングドン教授が、レオナルドの描いた「ウィトルウィウス的人体図」「岩窟の聖母」「最後の晩餐」などから謎を解き明かしていくストーリーです。いかにもドキュメンタリー風に話が進むため、当時から専門家や素人がとりどりに批判や論争を繰り広げて話題になりました。また、ローマ法王庁には「ダ・ヴィンチ・コード」を映画で見たり本で読んだりした人々が、ミステリーや謎を追って連日メールを送ってくる騒ぎになったのだとか。映画では、レオナルドの作品を眺めながら謎を解いていく楽しみがあり、小説はスリリングな展開を頭で想像しながら組み立ててゆく楽しみがあります。レオナルドが伝えようとしたキリスト教会の秘密とはなんであったのか。秘密結社や聖杯といった日本人にはなじみが薄いものが登場するぶん、西洋文化にどっぷり浸った気分になれます。

映画「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮」

2015年にイタリアで制作され、今年の初めに日本でも公開されたドキュメンタリー映画「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮」。この映画のウリは、当映画のポスターにもなった「ラ・ベル・フェロニエール」を初めとしたレオナルドの数々の作品・手稿の本物が、最新技術を駆使した美しい画像で楽しめることです。そして、2015年にミラノで開催された万国博にあわせて行われた「史上最強のレオナルド展」の様子が見ることができるほか、レオナルド作品研究の第一人者も登場。当時のレオナルドをめぐるさまざまな人物が当時の肖像画のままに、豪奢な衣装で登場するのも見物です。

テレビドラマシリーズ「ダ・ヴィンチ・デーモン」

一級の映画俳優がテレビドラマに登場することが多くなった昨今、テレビドラマの質は格段に上がりました。レオナルド・ダ・ヴィンチもテレビドラマでテーマになっています。「ダ・ヴィンチ・デーモン」は、若き日のレオナルド・ダ・ヴィンチが主人公。第三シーズンまでありますので、雨の日が続く梅雨の季節も楽しめます。レオナルド・ダ・ヴィンチだけではなく、イタリアのルネサンス時代を作り上げたメディチ家や法王庁系の貴族が登場するのもみどころです。

アニメ「ルパン三世 イタリアン・ゲーム」

30年ぶりにテレビシリーズとして復活した「ルパン三世」。イタリアのサン・マリーノを舞台に始まるこのシリーズは、日本より先にイタリアで放映されたということでも話題になりました。イタリア貴族、スパイやサッカー選手などが登場し、いかにもイタリア的なこのシリーズに、「ダ・ヴィンチ」という謎の男も登場するのです。「最後の晩餐」が絡んだエピソードもあり、イタリアとレオナルドは切っても切れない縁なのだと実感できます。

推理小説「聖遣の天使」

三雲岳斗作「聖遣の天使」は、歴史小説であり推理小説です。歴史に疎い人でも読みやすい文体で、レオナルドと絶世の美女チェチーリア・ガッレラーニが謎を解いていくという内容です。チェチーリア・ガッレラーニは、「白貂を抱く貴婦人」というレオナルドの作品のモデルともいわれている女性。あまり頭を悩ませたくない気楽な読書をしたい方にお薦めの小説です。
著:三雲岳斗
出版社:双葉社

物語「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」

現代のイタリアでも、レオナルドの最新ニュースというとあらゆる人々が血道を上げるのが常です。作者コスタンティーノ・ドラツィオ氏は、レオナルド研究の最新結果も交えて、物語風にレオナルドの人生を書上げています。レオナルドの出生から死までを知りたい、という方はぜひ読んでみてください。
著:コスタンティーノ ドラッツィオ
翻訳:上野真弓
出版社:河出書房新社

今年で565才のレオナルド・ダ・ヴィンチ、まだまだ現役ですね。

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