知っておくと得する! ブリューゲル「バベルの塔」展をさらに楽しむ
待望のブリューゲル「バベルの塔」展が2017年4月18日(火)より東京都美術館で開催されます。
展覧会を5倍楽しむためのポイントを、ご紹介します。
待望のブリューゲル「バベルの塔」展が2017年4月18日(火)より東京都美術館で開催されます。
(その後7月18日(火)からは大阪の国立国際美術館でも開催予定)
バベルの塔の来日は実に24年ぶり。
ボイマンテス美術館所蔵の不朽の名作「バベルの塔」が日本で鑑賞できる千載一遇のチャンス!
美術好きの方は是非この機会に鑑賞しに行きましょう!
今回は展覧会に行く前に知っておくと、さらに作品を楽しめる情報をお教えします。
ブリューゲルが描いた傑作「バベルの塔」
ピーテル・ブリューゲル1世(以後ブリューゲル)は16世紀のブラバンド公国(現在のオランダ)の画家です。
ブリューゲルの生涯に関する資料は少なく、その多くは謎に包まれています。
しかし、彼が残した作品の数々は今でも人々を圧倒し続けています。
彼が描いた2枚のバベルの塔はとても有名です。
1枚は、1563年に製作され、美術史美術館(オーストリア)が所蔵しています。
もう1枚は1565年に製作され、ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館(オランダ)が所蔵しています。
今回展示されるのは、後者のボイマンス美術館の「バベルの塔」です。
ブリューゲルが「バベルの塔」で表現したかったこと
ブリューゲルはバベルの塔はどのような意図で製作したのでしょうか?
ブリューゲルは決して表面的な絵を描きませんでした。
絵画に意味を持たせる為、深く意味を掘り下げて描く画家であったと言われています。
バベルの塔と言えば、天高くそびえ立つ未完成の巨大な建物を思い浮かべます。
身の程知らずで、無謀な計画の例えとしても使われます。
また、バベルの塔は旧約聖書では人間の愚かさの象徴として描かれています。
ブリューゲルもまた、バベルの塔を描くことによって人間の愚かさの本質を表現したかったのではないでしょうか。
「バベルの塔」の鑑賞すべきポイント
バベルの塔で特筆すべき点は、ブリューゲルのあまりにも細かすぎる細部へのこだわり。
「バベルの塔」に描かれている材料を持ち上げるクレーンに気付くことができるでしょうか?
このクレーンは当時のものを忠実に再現しています。
人々が塔を建設している姿が細密に描かれています。
船舶も正確に模写されています。
描かれている船舶の数とその緻密さに圧倒されます。
バベルの塔の作品内には、虫眼鏡で覗き込みたくなるくらいに様々なものが細密に描かれています。
あなたの目で隅々まで覗き込んで色々なストーリーを発見してみるのも面白いですよ。
ブリューゲル「バベルの塔」展の情報
ブリューゲル「バベルの塔」展の詳細情報を掲載します。
次の来日はいつになるかわかりません!このまたとない機会に「バベルの塔」を鑑賞しに行ってはいかがでしょうか?
ブリューゲル「バベルの塔」展の公式サイト
http://babel2017.jp
ボイアンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
16世紀ネーデルランドの至宝―ボスを超えてー
東京会場
場所:東京都美術館 企画展示室
日程:2017年4月18日(火)〜7月2日(日)
開館時間:9時30分〜17時30分 金曜日は20時まで(入室は閉室の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし5月1日は閉室)
大阪会場
場所:国立国際美術館
日程:2017年7月18日(火)〜10月15日(日)
開館時間:10時00分〜17時00分 金曜日は19時まで(入室は閉室の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし9月18日、10月9日は開館)
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