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美術館級の作品を生み出した、有名画家は意外にも貧乏生活だった?no moneyな画家たちの面白エピソード

有名画家にはお金持ちのイメージがありませんか?
しかしながら、生涯貧乏な生活を送り、死後有名になった画家も数多くいます。
今回は貧乏な生活を送った経験があるno moneyな画家たちに注目しました。
彼らにも現在の作品の扱われ方からは想像できない「貧乏時代」があることを知れば、絵への見方が少し変わってくるかも知れません。

有名画家にはお金持ちのイメージがありませんか?
しかしながら、生涯貧乏な生活を送り、死後有名になった画家も数多くいます。
今回は貧乏な生活を送った経験があるno moneyな画家たちに注目しました。
彼らにも現在の作品の扱われ方からは想像できない「貧乏時代」があることを知れば、絵への見方が少し変わってくるかも知れません。

生活のために絵画を制作したこともある、画家ミレー

ジャン=フランソワ・ミレー《種まく人》1850年Jean-François Millet [Public domain or Public domain], via Wikimedia Commons


種蒔く人などの農民画で知られるミレー。
彼は現役時代は大変な貧乏だったことで知られます。
子供が9人もいたというのでそれは大変な生活だったことでしょう。
ミレーはそんな困窮した生活を支える為に、意に添わない裸体画なども描いていたのです。
後にミレーは本来描きたかった絵を描く為にバルビゾンに移ることになりますが、彼の困窮した生活はバルビゾンでも長く続くことになります。

お金の為に描きたくない、しかし生活のために絵を描いて売る。
悲しことですが、厳しい現実を表しています。

生前に売れた絵は一枚だけ?貧乏画家ゴッホ

フィンセント・ファン・ゴッホ《包帯をしてパイプをくわえた自画像》1889年 Vincent van Gogh [Public domain], via Wikimedia Commons


「ひまわり」などの有名作品でも知られるゴッホも貧乏だったことで知られています。
27歳で画家を志すのですが、全く売れず、存命中は一枚しか絵が売れなかったとも言われます。
このエピソードはゴッホの貧乏ぶりを伝えるための逸話だと考えられますが、このエピソードからも彼が貧乏であったことがわかります。
事実ゴッホがこれほどにまで有名になったのは、彼の死後です。
今では数十億で取引させることもあるゴッホの絵ですが、ゴッホは現在の名声とは裏腹に生前は全く売れない画家だったのです。

「ノア・ノア」から読み解く、ゴーギャンの貧乏生活

《Paul Gauguin, from the late 1800s.》See page for author [Public domain], via Wikimedia Commons


フランス出身の有名画家ゴーギャンもまた貧乏生活を余儀なくされた画家です。
ゴーギャンはパリを中心地とし創作活動に携わりましたが、その生活は餓死寸前だったと言われます。
ゴーギャンの貧乏振りは彼の著書「ノア・ノア」からも垣間見ることができます。
画家になりたての時期は特に貧乏で、それが原因で家族と別居もしています。
ゴーギャンは後にアルル(フランス南部の地方自治体)でゴッホと共同生活をしますが、これには生活費を抑えるためという理由があったとされています。

困窮の青の時代!ピカソにも下積みはあった!

By Argentina. Revista Vea y Lea [Public domain], via Wikimedia Commons


ピカソはどちらかといえば大成功して巨額の富を得た画家のイメージがありますが、彼にも貧乏時代はあったのです。
この時代はピカソ史において「青の時代、ばら色の時代」とも言われます。
特に青の時代の作風は絶望や孤独、困窮など、負のイメージ強い作品を多く残しています。
1901年ピカソ20歳の時に彼は一枚の肖像画を書いていますが、その肖像画はどことなく年老いた感じに描かれており、若くして味わった人生の厳しさを醸し出しています。

いかがだったでしょうか。
下積みのない一流画家などほとんどいないでしょう。
しかし、下積み時代に描かれた絵画は、独特の厳しさや、辛さを表していることもあり魅力的な絵も数多くあるのです。
画家の生涯を知って絵画を見ることで、また違った魅力に気がつくかもしれませんね。

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