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芸術は男だけのものじゃない! 名作を残した女流画家たち
松井冬子さんや草間彌生さんなど素晴らしい女流画家たちが活躍していますが、長い美術史において「女流画家」と呼ばれるほどに少ない傾向にあります。
今回は18~21世紀に活躍する女流画家を順に取り上げ解説します。
当時、男性画家が数多く台頭していた時代にも、実は数多くの女流画家は活躍していたのです。
有名な画家といえば誰が思いつきますか?
あなたは誰を思い浮かべましたか?
その画家は男性ですか?
松井冬子さんや草間彌生さんなど素晴らしい女流画家たちが活躍していますが、長い美術史において「女流画家」と呼ばれるほどに少ない傾向にあります。
今回は18~21世紀に活躍する女流画家を順に取り上げ解説します。
当時、男性画家が数多く台頭していた時代にも、実は数多くの女流画家は活躍していたのです。
マリーアントワネットの肖像画は彼女の作品!エリザベード
エリザベード=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランという18世紀に活躍したフランスの有名女流画家を紹介します。
彼女は画家ルイ・ヴィジェの娘として生まれました。
彼女の代表作はあの有名な王妃マリーアントワネットの肖像画です。
肖像画のタイトルは「モスリンのシュミーズ・ドレスを着た王妃マリーアントワネット」。
かの有名な美しい王妃の肖像画はエリザベードによって描かれたものだったのです。
完成した肖像画を見たマリーアントワネットは大変喜んだと言われています。
エリザベードはマリーアントワネットの他にも数々の王や王妃の肖像画を描いています。
多くの王族のイメージは彼女の描いた肖像画によって形作られていると言えます。
19世紀最大の女流画家ローザ・ボヌール
紹介するのは、19世紀最大の女流画家と謳われるローザ・ボヌール。
彼女の描いた動物画の数々は有名です。
また、彼女は女流画家台頭の先駆者でもあります。
当時、女性が画家になることは時代背景からしても珍しいことでした。
彼女は1855年に描いた「馬の市」という絵画で大きな名声を手にしました。
そして、1865年にはなんと女性画家として初めてフランスの最高勲章であるレジオンドヌール賞を受賞します。
この受賞は歴史的に見て、非常に革新的でした。
後々、彼女に続いて多くの女流画家が出現しますが、ローザ・ボヌールがそんな女流画家のパイオニアとして社会に与えた影響力は非常に大きいものだったのです。
女性らしさの象徴!マリー・ローランサン
まず紹介するのは20世紀を代表する有名な女流画家マリー・ローランサンです。
ローランサンはパリで私生児として生まれました。
彼女は、とても女性らしい趣のあるパステル画を描くことで有名です。
彼女の絵の美しさは多くの人を虜にしました。
また、ローランサンはピカソやブラックとも交流があったことでも知られています。
彼女の代表作「二人の少女」は有名です。
女性ならではの可愛らしい絵で二人の少女が描かれています。
2016年文化勲章を受章した日本の宝、草間彌生
では、最後に日本を代表する女流画家を紹介します。
多くの方がご存知、草間彌生さんです。
2016年文化勲章を受章するのと同時に、世界で影響力がある100人も選出されました。
言わば、世界の草間です。
今年は東京で個展開催を行い、大盛況を催しました。
草間彌生は非常に前衛的な作品の数々で知られています。
彼女の特徴とも言える水玉模様をふんだんに使った絵画やオブジェ。
合わせ鏡を用いて光やオブジェで無限の広がりを表現した作品など、世界中が注目する作品数多く創作しています。
今後も活躍に目が離せない女流画家です。
実は広く知られていないだけで、素晴らしい作品を世に送り出している女流画家が数多くいるのです。
画家の名前をチェックした時に女性画家が描いた絵だとわかれば、また違った絵画の見方ができるのではないでしょうか。
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