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1時間半でルーブル美術館を簡単に攻略!  ダヴィンチコード見学コースを解説

年間700万人以上もの人が訪れるルーブル美術館。
アメリカや日本から訪れる海外観光客に人気、「ダヴィンチコード見学コース」がおすすめです。
どのような「見学ツアー」なのか、簡単にご紹介しましょう。


年間700万人以上もの人が訪れるルーブル美術館。中世に国王の要塞として建てられ、フランス革命まで王家の城として何回も改築を重ねてきた総面積60,600㎡ものルーブル宮殿には、38万点を超える美術品が納められています。

この巨大なルーブル美術館では「ダヴィンチコード見学コース」がおすすめです。ダンブラウン作の映画の見所を中心に、効率よく簡単に回ります。

ルーブルに666枚のガラスのピラミッド?


1983年のルーブル美術館の大改装で、新しいエントランスになぜか古代エジプト文化の象徴ピラミッドが設置されました。映画では、このピラミッドがなんと黙示録の悪魔の数字666枚のガラスで出来ているという設定ですが、実際は673枚。当時ピラミッドの建設に反対した人々が作り出した都市伝説を用いました。

古代ギリシアの聖なる彫刻とローズライン

見学コースは、セーヌ川沿いにあたる南側のドゥノン翼のみです。まずピラミッド下の入り口から古代ギリシア美術の展示室へ向かいます。

女性信仰を象徴する女神像サモスのヘラ、そしてサモトラケのニケ。この有名な美しい彫刻の間の踊り場の床には、直径12cmの青銅のメダル、アラゴのメダルがあります。映画ではマグダラのマリアの遺骨を示すローズラインという設定です。

フィクションとノンフィクション

続いて遺体が発見されたグランドギャラリーへ。実は撮影で使ったのは、床に複数の星型のモチーフが描かれている隣のサロンカレです。

2つの部屋の間には映画のような鉄格子はなく、カラヴァッジョの「聖母の死」の絵の位置も映画とは違います。実際の建物や絵画の位置の違いを探しましょう。

ダヴィンチ4作品が並ぶグランドギャラリー

ダヴィンチの名作の中でも、映画に登場する「岩窟の聖母」と黄金比で構成された「聖アンナと聖母子像」は必見です。また、ブロンツィーノの「われに触るな」は、復活したイエスとマグダラのマリアが踊っているように描かれていて、2人の隠された結婚を象徴するかのようです。

ギャラリーの中ほどには、暗号解読官ソフィーが隠れたトイレがある回廊が見えます。

ルーブルの目玉!ダヴィンチの「モナリザ」


グランドギャラリーを戻り、いよいよモナリザの部屋へ。ルーブルで一番大きな絵画ヴェロネーゼの「カナの婚礼」の向かいに、意外と小さい「モナリザ」が防犯ガラスケースに入って飾られています。

いつでも大勢の見物客がいますが、世界で一番有名な絵画の実物です。できるだけ近くで見てみましょう!

マグダラのマリアが眠る?逆さピラミッド

映画の冒頭で、瀕死のルーブル美術館長が通る赤の部屋は、金色の額に飾られたドラクロワなど近代のフランス人画家たちによる作品が並んでいます。

イタリア彫刻のギャラリーを抜けて出口まで、所要時間は約1時間半。
この後、カルーゼルデゥルーブルへの長い通路の先にある逆さピラミッドまで行ってみてください。映画でマグダラのマリアが眠るとされた場所でコースは終了です。

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