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制作期間約5年。手描きにこだわった夏映画「海獣の子供」

自然世界への畏敬を独自の漫画表現で読者を魅了し続ける漫画家・五十嵐大介の「海獣の子供」を、アート界の著名人達が繊細に、壮大に創り上げます。上映時間111分に込められた、海の不思議と生命の物語。6/7公開。

この夏話題の海にまつわる物語
原作は“海を舞台とした生命の秘密”をテーマにし、圧倒的な画力と繊細な描写で人と自然世界の繋がりを描いた作品。
夏休みに友人とトラブルを起こしてしまい行き場をなくした少女“琉花”が、海を自由自在に泳ぐ1人の少年“海”と出会う事で物語は動き始める。
その後さらに現れたもう1人の少年“空”。海と空がジュゴンに育てられたと知った琉花は、2人の秘密に迫るうちに様々な不思議な経験をする事となる・・・。
誰もが経験する思春期の記憶から非日常的な世界へ引き込む、好奇心を強く刺激する話題作となっている。

 

アート界の著名人達が創り上げる超大作
映像化するのは『鉄コン筋クリート』で第31回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞し、そのハイエッジな映像表現で世界から注目を浴びるSTUDIO4℃。
製作は14年ごろにスタートし、大半の期間は「絵に費やされたといっても過言ではない」と語る渡辺監督。
描き込まれた原作の作風と独特な世界観をスクリーンでどう表現するのか期待が高まる。

音楽は久石譲さんが手がけ、主題歌「海の幽霊」はシンガー・ソングライターの米津玄師さんが担当する。
劇中の海の生き物などシーンによってはCGを使用しているが、手で描く事への尊さの挑戦という事で、基本は手描きだ。
そして劇中では海の水の音やクジラの鳴き声など、実際に存在する音も登場。観客の想像力を掻き立てる事にとことんこだわった音響にも注目だ。

 

原作者「五十嵐大介」とは
美しい自然と少女を描いた作品が特徴。日常と非日常を織り交ぜた独特の物語は非常に印象深く、見る人を魅了する。
一つ一つ繊細に描き込まれた絵は芸術的で、漫画家達からも“世界一絵が上手い漫画家”と絶賛されている。
「海獣の子供」は第38回日本漫画家協会賞優秀賞や、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞する、特に人気の作品だ。

 

世界観に合ったフレッシュな声優陣
芦田愛菜(あしだまな):安海琉花(あづみるか)役
石橋陽彩(いしばしひいろ):(海(うみ)役)
浦上晟周(うらがみせいしゅう):(空(そら)役)
森崎(もりさき)ウィン(アングラード役)

 

夏映画はその年を代表するような話題作が生まれるとして、毎年勝負作品が並ぶ。
その中でも芸術性が高く、独特の世界観を放つ「海獣の子供」は一際目立ったタイトルとなっている。
全世界が衝撃を受けた話題作「君の名は。」を超える作品となるのか期待だ。

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